IPS(侵入防止システム)とは

Watch40x 不正アクセスのレポート J-STA.com

IPSとは

IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)とは、ネットワークやWebサーバーに対する不正アクセスや攻撃の兆候を検知し、その通信を遮断または制御する仕組みです。IDSが「検知・通知」を主な役割とするのに対し、IPSは検知に加えて防御まで行う点が大きな違いです。

Webサイト運用では、脆弱性探索や管理画面への試行、存在しないURLへの連続アクセスなど、攻撃の初期段階を早めに捉えて止める考え方が重要です。IPSはその場で遮断することで、被害の拡大防止に役立ちます。

関連:IDS(侵入検知システム)

IPSの役割

項目内容
主な役割攻撃の検知と遮断
対応通信遮断、拒否、制御
目的被害の未然防止、拡大防止
代表例WAF、ルール型ブロック、自動遮断

動きのイメージ

不審なアクセス発生
ルールや挙動で判定
遮断・拒否・制御
被害の拡大を防止

IDSとの違い

IDSとIPSは混同されやすいですが、役割は異なります。IDSは異常を見つけて知らせる仕組み、IPSは異常を見つけてその場で止める仕組みです。実際の運用では、監視(IDS)と防御(IPS)を組み合わせて使うことが多くあります。

比較表

項目IDSIPS
役割検知・通知検知・遮断
通信制御しないする
主な目的早期発見被害防止
向いている場面監視、分析、傾向把握自動防御、継続攻撃対策

イメージ図

IDS:見つけて知らせる
IPS:見つけて止める

右側の強い色の部分は、攻撃をその場で遮断する役割を表しています。

Webサイト運用でのIPS

Webサイトでは、IPSは不審なアクセスをただ記録するだけでなく、条件に応じて即時に遮断する運用に向いています。たとえば、存在しないURLへの連続アクセス、管理画面への短時間の試行、不自然なリクエストの繰り返しなどは、攻撃前段階の探索行動であることがあります。

このような動きに対して、一定条件で自動的に拒否やブロックを行うことで、同じ送信元からの継続アクセスを減らし、サーバー負荷や調査負担を抑えることができます。

Webでの代表的な対象

意味
/wp-login.php管理画面の探索
/.env設定ファイルの探索
/.git公開漏れの探索
短時間の連続404スキャンや自動探索の可能性

導入イメージ

観測のみ
IPS運用あり

イメージ図です。継続型のアクセスに対して、自動遮断で負荷や再訪を減らす考え方を表しています。

IPSは便利ですが、誤判定による過剰遮断を避けるため、ルールやしきい値の設計が重要です。監視を続けながら調整し、必要に応じて除外設定を行うことが実運用では欠かせません。

お問い合わせ先

株式会社リタ

https://www.lita.co.jp/

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